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水と火の協力-「ム」の言霊-

私たちが生まれてこの方、日常なにげなく使っている日本語には、じつに玄妙不可思議な法則があるようです。なかでも深秘中の深秘ともいうべきものが、「水」と「火」の相関関係の法則なんですね。あいうえお五十音のすべてが、この水と火の働きに対応しています。

たとえば、マ行は「火中の水の灵(みたま)」として、「ム」の言灵(現代ではふつう言霊と表記していますが、江戸期の『水穂伝』の表記に従っています)には、「無」の働きがあります。水の入った鼎(かなえ)つまり金属の三脚のついた器を火で炙ります。そうすると、その熱でやがて水が蒸発してなくなります。これを水が火に凝る結果だというんですね。凝るというのは、言灵の書では基本的な用語として「搦(から)む」と並んでよく登場する「與(く)む(与えるの旧漢字)」ということでもあり、よく混ぜあわせ、ふたつのものをなじませるという感じでしょうか。もうちょっと親しみのある言葉も使われており、「睦む」すなわち仲良くするということで、陰陽、天地、男女などなど、すべて両極性が、與み搦むことにより、調和し、何かが生まれたり、そのものの働きが十全に行われたりするのです。

ここに、「凝る」状態を促進させる火の働き場所があるわけです。凝りすぎると消散します。種子としてのお米の籾がふくらんできて発芽するには、火の働きが必要です。それが、やがて夏の時期を過ぎて、火が盛んになりすぎた結果、実るとともに、水気がなくなって枯れてきます。草木は皆この道をたどります。「無」を「ナキ」也と読ませて、「ナ」は「凝る」こと、「キ」は輝く火の灵ということで、火の作用で水が凝集し、ついになくなる。これは本当になくなるということではなくて、形を隠すと考えたほうがいいのですが。「形をなす物は水にして、形をなさしむる物は火也」常に陰の水と陽の火とが互いに関わっている。それらは、どっちも必要なんだし、互いがバランスを保ち、働いています。陽が極まり、陰が増してくる。陰が極まれば、また陽が現れてくる。相関関係と先に述べたのは、そのことです。一日の昼と夜も、四季のめぐりも、人の一生もすべてこの法則の下にあるわけです。

あるとき、自分は水気の多い人間なので、流動し拡散しがちであることに気づきました。諸々の物事の間の関係性を見出し、連想をたくましくして編集に生かすところにアイデアを生むにはいいのですけどね。けれども、どうも要所、要所で、選択し、固定した(fixed)状態にし、決めてゆく面がおろそかになりがち。いわば結び目です。「ム」には「無」のほかに全部で九つあり、その中に「結」也とあります。そこで、凝り固める火の働きの強い人と組むと、物事が現実化して捗りやすい。
こうした強みも弱みも、自覚したうえで、よい協力ができればよいのですが。常に実験と試行錯誤の繰り返しであり、経験を通して、他に依存せずに自己完成してゆくということですね。
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