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福田さんちの無農薬りんご

(※のリンクは、mixiをやっている方のみ有効)

昨年の10月から12月にかけて、いっとき無農薬リンゴを直接、
生産者から送ってもらっていた。
年が明けると、最後のリンゴも食べてなくなった。
同じ生産者から、ピュアシナジー(このblogでも12月に『ミッチェル
メイモデル』の書評とともに紹介)と混ぜて飲む用にリンゴジ ュ
ースまで送ってもらうようになっていたが、こちらも今、
切らしている。ちと寂しい。

fukudasan-no-ringo


先進国中でも日本は農薬使用量がいちばん多いことは周知のとおり。
明治4年に米国から輸入されたリンゴは冷涼な気候にあい、冷害で
米が実らない年でも現金収入をもたらしてくれる。全国5万戸以上
のリンゴ生産者農家の収穫量の半分は青森県が産する。一本のリン
ゴの木に使用する農薬散布回数はじつに年間に三十回。
本当に無農薬でりんごをつくっている農家は日本では二軒しかない。

そのうちの一人が木村さんだ。木村さんのリンゴづくりは、NHKテ
レビで紹介され、昨年7月には本(「奇跡のリンゴ」幻冬舎)になり、
週刊誌などでも取り上げられた。
もう一人が福田さん。うちで注文したのは、福田さんのリンゴのほ
うだ。

kisekino-ringo3
kisekino-ringo1


どちらも無農薬であるだけじゃなく、当然、除草剤、化学肥料も不
使用である。木村さんに到っては、有機肥料さえ用いない。

木村さんはかつて妻や自分に農薬による健康被害が出たため、無
農薬栽培を始めたが、うまくゆかずに生活に行き詰まって、夜中、
自殺を企てて岩木山中の木に首吊りのための縄をかけようとした。
すると、その木が何の肥料も与えられず自然のままに元気に育ち、
たくさんのドングリの実をつけていて、土もふかふかだった。
果物づくりだって同じことだったんだという気づきがやってきて、
自殺を思いとどまった。

kisekino-ringo2


どんな道でも徹底的に「まこと(真)」を究めてゆくと、たどり着く
ところがある。農業従事者もそうだ。

無農薬といえば、有機栽培、除草剤不使用、※非遺伝子組み換え食品
(GMO)
と並んで、「安全」の代名詞みたいに思われている。
でも、これはあくまでも消費者の立場から見た狭い価値観にもとづ
いたものであって、生産者からすれば、そんなことはむしろ枝葉の
ことかもしれない。

生産者のこだわりというと、変な意地のように聞こえるかもしれないが、
実際のところは、ただ、科学者が採算も度外視して、ひたすら
「まこと(真)」を求めて研究に没頭するように、農業生産者にもその
ような純粋な探究心をもつ人がいる。
ただ、たいていは収量をあげ、いかに現金収入につなげ、経済の安定
化をはかるかに執心している在来農家が多いのが、日本の現状だろう。

そして、「農業はもうダメだ」とぼやく。かえって途中から脱サラし
て独立した後に就農した友人がそうであるように、赤子のような純真
無垢さをもって、試行錯誤を重ねてゆく人こそが、生きる推進力であ
るワクワク感を保ち、農業こそは生涯をかけて取り組む価値のある仕
事で、日本や世界の明るい未来を開いてゆくつもりでいたりする。

※NPO「畑と田んぼの環境再生会」(註1)で先年主催した、お米の冬季湛水で
知られる※岩沢信夫さんの講演会を聴いた翌年、こんどは自然農の川口
由一さんの講演会を聴いたが、彼らは農家出身でも希少な「まこと
(真)」の探究者であり、パイオニアだ。
川口さんが模索の果てにたどり着いた自然農は、「耕さない、草を敵
としない、虫を敵としない」というものだ。

耕している土を耕さなくなると、最初はすぐにカチンカチンになるが、
やがて草や作物の根っこや小動物や虫たちの亡骸が土中に還って、過
去の生命の亡骸の上につぎの亡骸が重なって層をなし、ふかふかの状
態になる。そうすると、小さな生き物も微生物も栄えて、土も盛んに
呼吸して、健康で豊かな土になる。これを川口さんは生命のめぐりと
いっている。
耕せば亡骸の層を壊し、生命のめぐりを断ち切ることになる。結局、
自然の営みにさえ介入しなければ、命の共生の中で命が命を食べて共
に栄えているわけだから、肥料もいらない。自然が過不足なく恵んで
くれる。

結局は、自然との「対話」ということなのだと思う。

木村さんも福田さんも岩沢さんも川口さんも、果物やお米や野菜の気
持ちがわかるとかというよりも、それが生き生きと生かされ栄えるた
めの基盤である生命連鎖の全体のありようにひたすら傾聴して、その
真実に添い、自然の営みにならったにすぎないのだから。

昨年、自然農の始祖で自然哲学者のような存在だった福岡正信さんが
亡くなった。
巨星墜つ。だけど、これからこういう人はたくさん出てくるだろう。
先駆者が実践し、実証してみせた農法が早く地球の農業の常識に
なってほしい。

NPO「田んぼと畑環境再生会」の小川誠さんの着眼は、田畑を従来のよ
うに食物生産工場と見なすのではなく、多様な生物の営みを可能にし、
人間もその一部である環境と見なす。そして、人手不足で休耕地とな
ってしまった田畑を農家から借り、市民の手で環境再生をしてゆく。
最近、流行の市民農園とは発想の根本が異なる。
日本ではなかなか出てこない発想ではないのか。小川さんがドイツで
の生活の体験をもつこととも関係しているかもしれない。
※日本とドイツの環境問題への取り組みの違いについて述べた文章も面
白い。
未来を予感させるものがあると思う。
もっとも日本には、近年になって「里山」運動というのも出てきたが。

草を刈るとウリバエやアラムシやエンカなどの虫に作物が食われるけ
れど、草を刈らないとやられることはないのは、これらの虫が草のほ
うを好むからだという。田んぼにたくさんの生命が栄えていたら、米
を食べる虫だけが大発生することもない。
肥料で過ぎた養分をやれば、虫にやられやすくなる。
化学肥料の害に気づいて有機肥料を与える人は土づくりにこだわり
すぎるきらいがあるけれど、植物にとって土は必ずしも必要ないとも
川口さんはいっている。

冬の草を刈ってしまうと、つぎに夏の草が生えてくる交代を早めるので、
稲が育つのを妨げることになるから、草は刈らずに倒すだけにする。
すると、ゆっくりと交代してくれるので、苗が小さいときに夏草に負
けずにすむ。


昨年、庭の草はぼうぼうに生えたが、なるべく刈らないこと
にしていた。先日、つい庭に鍬をいれ、少し耕してしまった。
※一昨年は野菜を作った庭 は去年は何も植えなかった。
その代わり主として有機野菜や果物の生ごみをいれた。
それでも土が堅く乾いて気になってしまった。

川口さんは、大いなる生命にまかせ続けるということを提唱するけれど、
これが本当なのだとは思う。風邪をひいたらウィルスが悪いと思う。
でも、風邪をひかない人もあるわけだから、自分の身体を問い直
すのだという。ウィルスを敵にしない。草も虫も敵にしない。

そして、「私側を問い直し、建て直す」というのが、生命あるものの
生き方の基本だと思っているという。

意味のレベルは異なるかもしれないけれど、これはすべて外側や他人
に起こることを100%自分の責任として自分を見つめ、自分の内側をク
リーニングしてゆく、ヒューレン博士の「ホ・オポノポノ」にも通じ
る態度だと思う。

herb tea


農業ルネッサンスとてもいうべきこうした意識の大転換は、医療の世
界にも起きている。
ホメオパシーはじめ補完代替医療の復権も起き始めているし、医師も
その流れに参加して統合医療もこれから盛んになってくるだろう。

今、どんどん権威や権力構造や隠蔽工作の見せかけのベールが剥がさ
れている。
これからは、「真実に直面する時代」に突入していることが、いよい
よ明らかになってくるだろう。

ただ、たとえば「911の真相」を暴いてみせている人々がいる一方で、
それに冷淡な態度をとる人々もいて、これは人間一人一人の自由意志
であるし、真実に目を開く開かないというのは、まったくそれぞれの
人間が何を選択するのかにかかっている。

目の前にUFOがおりてきても、それを否定することはできる。
すべては心の問題だから。

そして、結果は自分自身で刈り取るしかない。

今までは、おカネというものや生活というもの、この肉体を維持して
ゆくことのみに執心するあまり、採算や生活さえもかなぐり捨てて
「まこと(真)」を探究する人は、完全に社会のアウトサイダーだった。

これからは、ちがう。真相に直面せざるをえなくなってくる。そして、
あるがままに受け容れるほかないということが、はっきりとしてくる。

ますますバイブレーションが精妙となり、想ったことがすぐに現実
化してしまう。良いことでも悪いことでも。

無農薬リンゴ栽培の木村秋則さんは、病害虫に弱いリンゴを甘やかさ
ないようにした。すると、リンゴは農薬にも肥料にも頼れないので、
自分で栄養を取ろうと、遠くまで根をのばし、しっかりと根をはった。

逆境はかえって人を鍛え、内部に宿る潜在力をひきだす。

派遣労働者が大量に解雇され、避難場所のようにそうした人たちの集
まる派遣村も、もしかしたら、これまで以上に良い生き方を見出すた
めに与えられた経験かもしれない。
なんていったら、怒られるかもしれないが。

これからますますオーガニック(有機栽培)の野菜や果物や穀類のよさ
が理解され、生産者から直接買われ、市場にも出回ってくると思う。
そして、「安全」だけを求める消費者本位の考えというものも、「ま
こと(真)」の道を究める生産者側に近づき、さらに深い理解を獲得し、
オーガニックの市場とともに、消費者も地球人として成熟してくるは
ずだ。

salad


家は日当たりが良いので、正月中、晴天続きで毎日、太陽の光を浴び
ていたが、太陽の光を浴びていると、これ以上に幸福感を与えてくれ
るものはないと実感する。

この幸福感は絶対に他のものでは満たせないと思う。
いや、人と人との心暖まる交流。それもあったか。

してみると、太陽も人の心も同じ質からなっているのかもしれない。

次代をになう子供やそのまた子供にとって、この地球に生まれてきた
ことに感謝できるそんな世界にしてゆこう。

(註1)最近は久しく行っていないなつかしき田んぼと畑の活動記録
   アーカイブス!!
畑でパーティー
案山子 ミステリー空間  
秋じゃが
田んぼ草刈
田んぼ草取りとじゃがいも収穫
畑にバンブーハウスを築く
不耕起のここちよい空間
たねいも
たねつけ



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