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『Cold fusion 太陽がくれた知恵-常温核融合の言霊的解明』サヨナラ原発 第6回

美しき秩序のもと奇蹟を為さしめ給え 

どうすれば、核融合の現象が起こるか。原子の中心をなしている原子核である陽子からその周回軌道を回っている電子がもぎとられるようにして、両者がバラバラに離れた状態がプラズマ状態です。核融合の起きている太陽の中心部では、1500万℃でこの状態になっていますが、地上でこれを起こすには1億℃くらいの高温が必要になります。太陽はそれだけ超高圧の条件ができているということで、陽子と陽子のぶつかるエネルギーも大きく、核融合が起きる可能性が増すということになります。考えてみれば、乱暴な話です。どうして原子核(陽子)と原子核(陽子)が融合して、まったく新たな物質が誕生するなどいうことが起きるのか、本当のことはわからず、いまだ神秘の領域であるはずです。とりあえずは太陽などの恒星のコアの高温高圧条件で水素がヘリウムに核変換し、物凄い光と熱のエネルギーを出す核融合が起きる現象に注目し、人間もこれに近づけないものかとやってみようとしたということだと思います。高温高圧条件で核融合が起きるかもしれないという予想のもとに制御熱核融合の実験が1950年代から行われてきた結果、その限界が見えてくることになります。星がやっている核融合を 地上の人類が真似る? そんなの無理でしょう。ということだと思います。

 ところが、一方でこれとはまったく別に、核融合は可能であると信じて実験を重ねてきた科学者たちがいました。この努力がしだいに結実し、人類の前に「常温核融合」という新しい言葉をもたらすことになったのです。これはすごいことです。光速よりも遅い人間の肉体に自己同化した意識で、アインシュタインの相対性原理により発見された核分裂連鎖反応に基づく進んだ原発技術を統御しきれないのは、当然だという考え方があります。常温核融合技術は、ニュートン力学以来の、自然界の四つの力である、強い相互作用の力、弱い相互作用の力、電磁気相互作用の力、重力では説明しきれないものがあるのではないでしょうか。というより、さらに新しい力が発見されたなら、常温核融合現象について、もっと明らかになることがあると思います。一、二ヵ月ほど前、新聞でこれまでの標準モデルを超えた第五の力がアメリカで発見されたのではないかと思われる記事が出ました。コピーをとっておいたのですが、ちょっと紛れてしまい、ここに紹介できないのが残念ですが。また、見つかりしだい紹介させていただきます。

 さて、常温でも核融合が起きる。このことを証明しようとして、アメリカのユタ大学のフライシュマン、ポンズの両教授のグループは、1989年に世界で初めて常温核融合の実験に成功します。フライシュマンらは、実験に先だってある予測を立てました。それはパラジウムの中に吸収されて安定した(吸蔵された)2個の重陽子(※註1)のあいだで核融合が起きるというものです。その際、前提となるのが、以下の仮定です。

「重水素Dを多量に含んだ固体中では、重水素の原子核である重陽子d同士2個が融合して、新たな原子核であるXが生ずる反応「d+d=X」が起こる確率が自由空間よりも桁違いに大きくなる



 この予想のもとに、固体として試料(実験サンプル)に用いられたのが、遷移金属といわれる金属でした。これには、Pd(パラジウム)、Ti(チタン)、Ni(ニッケル)などがあります。これら遷移金属には、ある性質があります。それは、水素同位体を吸収することで、より安定になる性質です。
 そこで、この性質を利用して、まず水素同位体を遷移金属と「接触」させます。すると、早晩、「吸蔵」が起こります。この「接触」のやり方には、以下の三つの方法があります。

(1)固体(遷移金属)の表面に気体状の水素同位体を接触させる方法(気体接触法)
(2)放電によって、水素同位体ガスを電離させてイオン状の水素(陽子)や重水素(重陽子)を陰極(遷移金属)に接触させる方法(放電系)
(3)重水(D20)か軽水(H2O)を電気分解して水素同位体(DやH)をイオン化させ、重水素や軽水素を試料金属に接触させる方法(電気分解系)

 試料金属の役割は核融合を起こす触媒だと考えてさしつかえありません。

 これらの実験系には、共通性があります。それは、いずれも接触の結果、水素同位体を金属に吸収して安定に閉じ込め、特別な構造をもった合金(水素化金属)をつくることになります。
 このうち、世界で初めて常温核融合の実験に成功したフライシュマンらが用いたのは、三番目の電気分解を用いる方法です。そのときは、重水酸化リチウム(LiOD)を主とする電解質を重水に加えた水溶液を使って、Pd(陰極)とPt(陽極)との間で重水を電気分解することにより、常温核融合を起こすことに成功しました。2008年に初の公開実験成功を果たした荒田吉明阪大名誉教授の最新の実験では、試料にPdを使うだけでなく、ナノ粒子とも呼ばれるPdナノパウダーと重水素ガスの組合せで、ヘリウム4を観測し、入力ゼロで数日間、発熱の発生が確認されています。この方法はイタリア、ロシア、フランス、日本などで追試されて再現され、再現率もよくなってきています。
 これまでの問題は、「再現性」の悪さでした。同じ条件のもとに実験を行ってみて、そのつど異なる結果が出てしまうとなると、常温核融合という現象が起きている事実は証明できても、なぜ常温核融合が起きるのかの説明がつきません。それでは、理論的に確立された段階とはいえなくなってしまいます。
 
 しかし、だからといって、実用化が無理ということではありません。現に、すでにこの連載でも紹介したとおり、イタリアのロッシ氏はどんどんこの実用化を進めています。ブログが更新できていない間にも、世界各国で稼働したり、アメリカの会社が特許をもっているロッシ氏と契約を結び、このビジネスに参入してきたりと、急速に現実化し始めているのです。これに関しては、次回以降にまた詳しく報告します。
 こうした動向を伝えるニュースは、福島第一原発の事故で揺れている日本にとっては、とくに明るい材料であり、大いに関心がもたれてしかるべき事柄なのですが、もちろんまったく報道がなされていません。一方、理論の確立ということもあきらめたわけではなく、研究者による地道な取り組みが進められつつあります。

 そんな中で、私がとくに注目しているのは、高橋亮人阪大名誉教授(2004年退官)の正四面体凝縮モデル(EQPET/TSC)です。 同名誉教授の独創は、D+D→4H+γ+余剰熱(23.8Mev)など、重陽子同士の核融合で最大の障壁になるのが重陽子間のクローン斥力(反発力)です。この反発力はもともと宇宙に四つあるといわれている力のひとつで、強い相互作用の力である互いを結びつける力にたいして、電磁力の一種として、互いを遠ざけあい、はじき返す力です。これは距離の二乗に反比例します。つまり、近づけば近づくほど、反発力は強まるのです。このネックを克服しないと、放射能のないヘリウム4を灰とする凝集系内の核融合のメカニズムは理論モデル化できません。

 高橋亮人先生の独創性は、試料金属の結晶格子構造の物性に着目したところにあります。その結晶格子がもたらす「秩序」が、正四面体、正六面体、正八面体、正十二面体、正二十面体の五つの「プラトン正面体(プラトン立体い)」と呼ばれるものです。
 パラジウムとかニッケルなどの遷移金属の内部に捕捉され留まるようになった電子と陽子は、ある秩序に基づく興味深い振る舞いをします。これがユニークな「プラトン対称」というアイデアですが、単なる思いつきとも思えません。相当に高次元から降りてきたインスピレーションをすかさずキャッチして従ったのではないかと推察されて、私にはとても興味深いのです。核融合反応に不可欠な金属の結晶格子構造にたいし、陽子や電子がプラトン的正多面体の対称配置になる。それにより、クローンエネルギーが最小になり、クローン反発力をやすやすと乗り越えるあるポイントに達する。その瞬間、ほとんど時間を超えてt=0で美しい配置が出現している。そして、Dクラスターの形成に到る。つまり、常温(固体)核融合が起きる。この分野の研究は、すでに二十年の間に日進月歩で深まってきています。このプラトン対称構造に着目したモデルも、「水素化遷移金属の中では(d+d)融合反応が極端に起こりやすくなる」という仮定(フライシュマンの仮定)をはるかに凌ぐ発見に基づいています。

 ただ、ぶつかりあって融合するという偶然性の支配から、秩序や調和に基づき、必然的に核融合が起きるという点に、私は水と火が互いに與(く)むことをぬきにして森羅万象は存在し得ない、しかも4という数のもつ特別な意味を示唆している言霊の法則に通じるものを直覚しました。電気的に中性な中性子と+の電荷をもつ陽子から成る重陽子どうしは、いくらがんばってもクローン反発力に阻まれて核融合できません。それが、正四面体のそれぞれの角に重陽子と-の電荷をもつ電子が互いに向き合う位置関係をとって配置されるや、立体の中心へと重陽子が引きつけられるようにして凝集して核融合が起きます。このことが示すのは、いわばこれまでは自力的に行おうとしてもダメだったことを、隠れていた宇宙的な秩序のもつ調和力にのっかってしまいさえすれば、いとも簡単に奇蹟を行わされるということです。

 次回は、もっと詳しくTSCについて紹介解説しつつ、いよいよ言霊解を展開します。


※註1  水素の陽子一個と中性子一個からなる質量(核子数)が2の原子核に電子が加わった重水素原子(D)から、電子をはがしたものが、重水素(d)である。d+d→ddは裸の重水素間の核融合を表わす。これにたいし、重水素原子間の核融合反応はD(d+e)+D(d+e)→DDと表せる。ここで問題にするTSC理論は、Dが4個結びつく、4Dクラスター核融合モデル(He-4)です。


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