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『Cold fusion 太陽がくれた知恵-常温核融合の言霊的解明』サヨナラ原発 第8回

常温核融合の本当の姿を光で照らす〝ひふみよ〟前篇

三月にこの連載を始めて以来、ずいぶんと月日がたちました。

その間にも、イタリアの発明家のロッシ氏が実用化に踏みきろうとしている、“E-Cat”という名称の常温核融合技術は、Hyperionという商品名までついて、製品として販売されることが決まり、その実現まであとわずかというところまで進んでいます。

最近、わかったことですが、以前、ここでも紹介しましたサイトの伝える最新情報によれば、この発電装置の製造販売を目的としてたちあげられたアメリカのデフカリオン社という会社が、ロッシ氏から契約を解除されたとのことです。なお、ロッシ氏が製品発売の計画を着々と進めていることに変わりはないようです。

サイトをご覧になるには、ここをクリック☛「素人が知りたい常温核融合」

同サイトの管理者の方の推測を参考にして考えてみるに、ロッシ氏の技術のコアな部分がすでにその会社に握られているというよりは、それを使わなくても自前で製品化することが可能と見て、提携することをやめて利益をより多く手にしようとする動きだったかもしれません。

いずれにしても、仮にこうした技術が、流出、漏えいし、正しくない心の持ち主である企業家や国際的な資本をもつグループの手にわたるなら、またしても日本の電力九社による寡占のように価格はつりあげられ、富める者と貧しき者とで、エネルギー利用の不平等が生じてくることになってしまいます。

そうならないためにも、一日も早く、すでに実用化の段階まで来ている常温核融合の実態と、その原理の正しい理解、そして、この技術を使いこなせるだけの、地球の従来の意識レベルを超えたレベルへと、人類の意識を上昇させる必要を感じます。



物質の種類は、陽子の数で決まります。そして、原子番号を決定する陽子同士が融合すれば当然、違う物質になります。つまり、核変換を起こすわけです。

前回、紹介したTSCモデルにおける常温核融合では、陽子と中性子が一個ずつからなる、重陽子(d)同士を融合させるための条件というのがありました。

第一に両者の間のクローン反発力を最小限にすることでした。
そのために重陽子同士を極限にまで(フェルミという極小の単位ですが)近づける必要がありました。

それには、重陽子だけでなくて、電子の働きが必要でした。

そして、その働きは、「特別な配置」がなされることを前提として行われました。
それは「TSCサイト」という、正四面体にもとづく「プラトン対称性」といわれる以下の配置です。

1)正四面体の八つの頂角に電子(以下、eとします)四個と重陽子(以下、dとします)四個が交互に並び、
2)(e-d)×4となるよう、正四面体の中心に対して点対称の位置にある対頂角同士のeとdの四組において、dとeとが引きつけあいます。
3)電子に誘導されるようにして、正四面体の真ん中へと、四つのdと四つのeが凝集し、4D核融合が完成します。

Dとは、重陽子(陽子+中性子)にたいして、その周りを電子が回っている、重陽子原子のことです。

質量が2の水素同位体である重水素原子が二個結びつけば、陽子二個からなる、原子番号が2のヘリウムという物質に核変換したことになります。

しかし、いきなりヘリウムができるのではなく、まずベリリウムができます。
Be(8)はベリリウム原子で、重陽子が四個に電子が四個です。
これは、つぎに二個のヘリウム4に分かれる中間段階の複合核です。

ここで質量と原子番号(陽子数)の関係を式に表しておきましょう。

N=A-Z(N;中性子,A;質量数,Z;陽子数)

ヘリウム4なら、Heの左上に4(A)、下に2(Z)と書きます。

ベリリウムなら、Beの左上に8(Z)、下に4(Z)と書きます。

ヘリウム4というのは、He(4)とも書き表し、中性子二個を含む、質量が4である、陽子二個のヘリウムという意味です。中性子が一個なら、質量は3なので、ヘリウム3になります。このように陽子の数は同じでも中性子の数が異なるものが同位体です。太陽で起きている核融合では、まず重陽子に陽子が一個くっついてヘリウム3をつくり、ヘリウム3同士が融合した後に、陽子二個が取れて、ヘリウム4になるので、ここで紹介している遷移金属を触媒として用いた固体核融合とは、核融合のプロセスが違います。

話を元に戻しますが、ヘリウムの原子番号は2ですから、陽子数4のベリリウムが二つに割れて陽子数2のヘリウムが二個できた結果、ヘリウム原子であるヘリウム4が二個となったいうことになります。

このヘリウムは、TSCサイトにおける4D核融合の結果として産出される「灰」(核反応の際に生成される物質)ということになり、無害です。また、電磁波を成分とするガンマ線は常温核融合の実験では観測されていません。

ここで面白いのは、どうしてヘリウム4にして初めて核融合なるものが起こるということです。

じつは、そももそ重陽子は、自然界(太陽)では陽子と陽子の融合によってできたものでした。陽子を核として、電子が周回軌道を回っている状態の水素原子が、高温高圧のプラズマで陽子、電子がバラバラとなり、+の電荷を持つ同士で互いに反発しあう陽子と陽子が、高温高圧条件のために飛び回るスピードがあがっているためにぶつかった瞬間に反発力を克服して陽子同士がくっつきます。

しかし、これは厳密な意味での核融合とは区別する必要があります。なぜならば、ある物質が違う物質となるための核変換をともなわないからです。水素の陽子と陽子はくっついてからまもなく片方の陽子が中性子に早がわりしてしまうため、原子番号は1のまま、核子数が中性子の一個分増えて、質量が2の水素同位体になります。それが重水素です。

だから、核融合の結果、核変換されて生まれた物質の中で、質量がいちばん小さい物質が、ヘリウム4であるというのは、陽子二個に加わる中性子二個の存在のせいだともいえると思います。

電荷をもたず、電気的に中性の粒子である中性子が、ジェームズ・チャドウィック(英)により発見され、陽子、電子のほかに新たに原子を構成するメンバーとして加えられたのが、1932年のことでした。

中性子の働きは、たいへん興味深いと思います。

すでに見たように、太陽で行われている核融合でも、重陽子から陽子一個が加わってまずヘリウム3ができて、それからリウム3同士が融合した後、陽子二個が飛び出して、ヘリウム4になります。陽子が飛び出さなければ、核融合してできる物質は陽子が四個のベリリウム8になったはずです。



ところで、数の神秘ということを知る方は多いと思いますが、それは数に数霊(かずたま)が宿るからです。
数霊を考えるとき、数の言霊を見る必要が出てきます。このときに不可欠であるのは、昔の数の数え方をもう一度、思い出すということです。


ヒ(一)、フ(二)、ミ(三)、ヨ(四)、イツ(五)……。

しかし、指折りひぃふぅみぃよいつ……と数えながら、「漢数字」を思い浮かべてみたところで、数霊の真義は正しく伝わりません。やはり、数霊といえども、その大本は言霊なのです。

「ひふみ(一二三)祝詞」というのは、このことをよく示していると思います。言霊四十七音を祝詞にしてあり、「ヒフミ神言」とも呼ばれます。

ひふみ よいむなや こともちろらね  しきる ゆゐつわぬ そをたはくめか うおえ にさりへて のますあせゑほれけ


私たちが学校で初めて算数に触れ、数学というものに出会ったときに、果たして数に深い意味があるということについて、少しでも思いを致したことがあったでしょうか。数にも霊が宿り、それぞれ独特のエネルギーを放っています。それは数が言霊を宿しているからです。では、ひとつひとつの数の本質を、言霊から見てゆくことにしましょう。

まず「ヒ」というのは、宇宙の始まりに出現する点で、原初の火でもあり、霊です。
ヒはハ行に属し、ハ行は「正火の霊」といって、これは目に見えない本質の火の霊です。
山口志道の「水穂伝一言法則(みずほのつたえひとことののり)重解誌」中の「ホ」の言霊の解説の最初で、

水に火(ホ)の音なし。火の初て起るときは、ホの音を起す。
万物皆、火にあらざれば起ることなし。よりて、草木の芽を生ずるは、陽の火の力なり。
今、五十言の音を起す始めゆへに、正火の霊の火の音より起るなり



といわれていますが、稲の種子である籾が発芽するには、「ホ」の言霊の力が働かなくてはなりません。
全部で九つあるホの法則のうち、三番目に、「火浮也」とあり、東の空を仄染めて日が昇ることを、「火浮く(ほのめく)」というとしています。

一という始まりの数の言霊が、このハ行のヒであるのは、もっともなことに思われますが、「ヒ」の法則に穴(樋)を表す「空也」というのがあり、そこからいっさいのものが生じ、出入りする、天御中主神の○の中心の一点の凝りでもあります。

フというのは、「吹く」で、「吹く」ことにより、ひとつのものがふたつに別れます。これには、ホヘフヒハと進行してゆくプロセスがあって、いきなり「吹く」のではなくて、まずは「ホ」で展開の兆しがあり、「ヘ」でしだいに膨らんで(年輪や歴史を「経る」といった言霊です)、ついに膨張が極まって「吹く」のが「フ」です。

富士山の「フ」でもあり、噴火をイメージしてもよいでしょう。

これによって、火と水とに別れる。そのうちの水が、「ミ」の言霊になります。

つまり、一の数霊の本質は万物の根源を示す「ヒ」の言霊により暗示され、二の数霊の本質はしだいに命が生長し膨れ上がったものが、吹いて、一から二へと別れることを示す「フ」の言霊により暗示されます。

さて、常温核融合現象の深秘を解くのに、まずは陽子に対応する言霊・数霊を、「ヒ」とすることができると思います。これには異論をさしはさむ余地はないものと思われます。

それからつぎに、「フ」ですが、これは+と-の相反する電荷を持つ粒子が容易に思いつくので、重陽子ができる際に、陽子と陽子がくっつくことに対応するとは考えにくく、かといって、ふたつの陽子のうちひとつが、ニュー
トリノと反電子を放出して中性子に変わり、安定する際の陽子と中性子にしても、中性子が電気的に中性であることからも無理があります。

となると、もう少し先に進んだ段階で、TSCサイトのプラトン立体の対称的な配置において、互いに引きつけあい、正四面体の中心へと凝集する重陽子(d)と電子に対応すると考えるのが、比較的穏当ではないのかなと思います。

ところが、それだと膨張の結果として、吹いて、ふたつに別れたというイメージとは、あまり関係なさそうです。しかし、よく考えてみると、もともとの原子は、核子(陽子+中性子)を閉じ込めている原子核の部分と、半径の比でそれの一万倍もの大きさになる周回軌道を回っている電子とからなるわけで、それが水素化遷移金属(パラジウムやニッケル)の結晶格子構造の面心立方体という全然異なる環境におかれ、さらに重陽子と電子が、それぞれまったく新しい配置をとらされることにより、立体の中心へと凝集するという振る舞いを起すのですから、やはりもともとは陽子も電子も、電気的にも+と-で釣り合い、それぞれ一定の位置関係を保ってお行儀よくしていたものが、その原子の構造がいったん壊れて、陽子は陽子、電子は電子と独立して動ける状態となり、それから核融合へと向かうことになるので、ひとつのものからふたつのものへと、エネルギーが高まって「吹く」というのは、あながちはずれではない気がします。

そして、いよいよ「ミ」のステージです。

「ミ」という言霊は、どういう法則をもつかというと、まず「火中の水霊」とされます。そして、八つの法則がありますが、その中のひとつに、「月の霊なり」(三番目の法則)というのがあります。

そうすると、「ヒ」の言霊の法則に日、太陽があるため、すぐに陽子がイメージされ、「ミ」の言霊の法則に月があれば、日と月という対になってきますが、同時に、勘の鋭い読者の方々ならば、陽子にたいし、電子をイメージされることでしょう。

たしかに、月は地球の周りを衛星として回っています。これは電子が陽子の周りを回っているのといっしょです。

また、読者の中には、「日月神示」を連想された方がおられることでしょう。

日は火に、月は水に対応します。


けれども、火と水というのは、ふたつの相反するエレメントと考えられてきました。


これは、いわば「二元対立」にもとづく思考法です。


そして、これまでの地球では、それが常識でした。太陽はあくまでも太陽として表に出て輝き、月はあくまでも月として夜の世界をクールな光で照らす。太陽と月は出会うことはありませんでした。火は火、水は水。

でも、江戸時代の山口志道は、そうは考えませんでした。

いや、これは思考法というよりも、自然そのもののの、生命そのものの法則です。
前出の「水穂伝一言法則(みずほのつたえひとことののり)重解誌」の「ミ」の法則の解説の第一に来るのが、「潤水也」です。


火中の水なれば、水、火を潤すことにて、地中に水溢れ、其土自ら潤ふ。




また、四番目の法則には、「貴也」があります。

是は、前にア行のウの音の所にて解如く、父の火、母の水と連り、結び、凝て、秀(ひいで)るなり。
水にあらざれば、つづきくみ、秀ること不能(あたわず)。故に、草木の芽を含み、生じるときに、
水氣のこりつつぐ故なり。其水氣去るときは、枝葉枯れて散乱するなり。此如く、水には連り、
つづきて、秀るの用(はたらき)ある故に、今もミの音に亦貴きなりとある。



そして、御車(みくるま)とか御階(みきざはし)など、貴人に関する言葉を例に挙げています。


大事なのは、「父の火、母の水と連り、結び、凝て、秀るなり」という点です。


水を表す「ミ」の本当の働きがなければ、火と水の二元対立を超えた火と水との協力が成立せず、発展も融合も結晶化もなく、レベルアップしたステージへの進化を遂げることもないわけです。

だから、太陽にたいする月の役割は、ただ、陽にたいする陰という、表裏の関係として、太陽のほうが優位にあり、月はこれに準ずる働きということではなく、むしろ太陽それ自身と、月それ自身を超えたレベルへと飛躍するためには、なくてはならない重要なお役目をになっているといえます。


 常温核融合現象にしても、原子構造そのものを変えるだけでなく、核そのものが異なるものへと変換してしまうわけですが、そのために電子が果たす役割はあまりに大きく、陽電子になって外に飛び出したり、ガンマ線となって放たれたり、また、対向する電子対がクーパー対(スピンが逆向きかつ対の全運動量がゼロの2電子の状態)化やボソン化といわれる状態をつくることで、dd間のクローン反発力を弱める働きをしたりします。


ですから、太陽と月、火と水という、従来の二元論からすれば、それらの対極がひとつに融合するのかと単純な発想を抱きがちですけれど、話はそう単純でもないことに気づきます。

少なくても、陽子と電子がひとつに結ばれるということではなく、陽子と陽子という、本来ならば、互いに反発しあうものが、ひとつに融合してしまい、しかも、それがまた元に戻るというのではなく、まったく異なる物質へと核変換してしまう現象が起きるという話の中で、電子の働きがきわめて大切で、しかも精妙な働きをするということに注目する必要があると思います。

ちなみに水素原子全体の大きさを東京ドームにたとえると、その原子核(陽子と中性子一個ずつからなる)は、球場の真ん中に一円玉を置いたくらいの比率であり、電子は原子核よりもはるかに小さく、無視できるほどの大きさということです。


そこで、この数霊をなす言霊のヒフミの三段階の話が、どれだけこれからの新たな霊文明の黎明を決定づけるだろう、常温核融合現象を説明する画期的なモデルである「凝集科学」という分野の正しさと新しさを裏づけるかということは、この三つの言霊のつぎに来る「ヨ」に俟たなくてはなりません。次回は、常温核融合のもつ天命(ミッション)とこれからの文明における正当な位置づけを、なぜ「ヨ」の言霊がなしえるのかということをテーマに展開す
る予定です。


(つづく) 

文責:粂 潤一
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Author:粂 潤一(くめ じゅんいち)
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