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新 舟と天原と青海原

夕方、郵便局で用事をすませたあとに近くの漁港に立ち寄った。
人気のない漁師小屋のわきをぬけ、小舟がおかにあげられている、コン
クリートでかためられたスロープを波打ち際まで歩いてゆく。
防波堤には釣り人の姿がちらほら見られ、漁船がつながれた入り江のむこう
に水平線と空が見えた。

そうしているうちに、ふと心に浮かんだ言霊があった。イノチ、イノリ、…最後
に浮かんだのが、フネだった。家に帰って、この言霊を調べてみた。
つぎのエッセイは、それをもとに書いたものである。
************************************************************
「フ子」(フネ)の言霊のもとが、「アフ子」です。アは起言といって、省くことができるので、
フ子つまりフネになるのです。(註・・・山口志道の言霊学では、「ネ」は「子」と書きます)

小坪の海と空4

なぜアフ子なのかというと、これは仰向けに寝ることだそうです。
アフとは、あおぐ(仰ぐ)の古言で、アフぐから来ます。
おもしろいのは、「男子は伏寝、女子は仰寝なり」と志道がいっていることです。
どうして仰臥(ぎょうが)が女性の寝方なのか。また、男性が伏寝なのか。
男女のまぐわいの姿を思い浮かべるか、天と地の位置関係を考えるか、
それはあなたにまかせましょう。

とにかくここでは、伏寝ではなく、仰向けのアフネのほうを、海に浮かべ櫓や櫂でこぐ、あの乗り物を指す語に定め、フネという名を負わせたということに着目したいと思います。

まず形をイメージすると、仰向けに寝るということは腹を見せて寝ることですが、
木をくりぬいてボート作ったら、どっちがお腹でどっちが背中か。これは簡単ですね。
水に浮かべるときは伏せるわけにはゆかないので、くりぬかれた側が腹のほうになっ
て、海に浮かべたときは天空を仰いでいるかっこうとなります。

原典は「船神は女体なり」といっています。ちなみに帆とは、フクロの反し-hukuroを約(つづ)めるとhoになるから-のホで、風を納袋(入ルルフクロ)という言霊です。

小坪の海と空2

父なる天と母なる大地というイメージから考えると、「男子は伏寝、女子は仰寝なり」というのもうなずけそうです。これを、『水穂伝』の五十音の成り立ちの法則から考えるとどうなるでしょう。

天地がいまだ分かたれない宇宙の初めに一点の凝りから水と火が別れ、まず、軽く澄んだ水は昇って天をつかさどります。重く濁った火は降って地をつかさどります。ところが、火はいつまでも地にあるのではなく、水とともに動いて天に昇ります。そこで、火の霊は日を、水の霊は月を、天の凝りである火水(ホシ)の霊は星を現します。

一方、水の霊は地に降って、火の霊は土をなし、水の霊は潮となり海を現し、水の上に出た洲や瀬が高くなって山をなします。シホ(塩、潮、汐)は「水火」ですが、天にも地にもシホミズがあります。

天の井、地の井です。

つまり、父なる天は本質は陽(火)、母なる大地は本質は陰(水)であるといっても、その作用面としては固定したものではなく、たがいに動きつつ交合(くみ、からみ、むつみ)しながら、さまざまなものを現しているのが、水(イ)と火(キ)なのです。イキのくみあいからみあいが、そのまま言霊の発生となり、それぞれの音にたくさんの法則を分け持って、たがいに協力して働いているということです。

じつは、言霊の叡智は、わたしたち人間も、水と火とがくみあいからみあいしてできた存在であることを教えています。わたしたちのからだを流れる血を血汐ともいうように、シオミズ(潮水)と同じ成分を含むことは、この真実を証明しているかのようです。

父なる天と母なる大地とのあいだに生まれたのが、わたしたち人間です。

ちなみに、天原(アマハラ)とは、アは天、マは「向」き合うという法則の言霊、ハラは「広」いということで、空と海とが「向伏(ムカブシ)て広大なる」、つまり一方は伏し、他方はこれを受けるという感じに出会い、溶けあってはてしなく広がるという意になります。

青海原というのは、アヲは蒼穹(そうきゅう)、つまり青空の「蒼」、ウナは言霊反(かえ)しの法則によりアと同霊となり、天のことを指します。
つまり、天(空)も海も青一色にして、たがいに向き合い接してひとつであることを、アヲウナハラと呼ぶというのです。

小坪の海と空3

水と火、女と男、天と地。また、月と日(太陽)……。
それらはたがいに向き合い、調和した性質と働きを現わすため助け合います。

海に浮かべた舟に揺られて天を仰ぎ見るとき、舟は天と地とが出会い、とけあう
場となります。

そして、私たち人間は、天から垂直に降りた光を水平に地に広げる、ひとつの受信機であり、地球上の乱れた波動を宇宙の調和した波動へと調える、波動調整のための受け場でもあるのです。

空のソという言霊は、水の中に濁って重い火が降って入り、自らを隠しつつ、
水を動かし澄み昇らせる初めです。
ソの言霊には、形の無い、白、底、初などの意味があるのもこのためです。

太陽や月や星が規則正しく運行するとき、はてしない空のまっ白なカンバスのうえ
に軌跡が描かれます。

港の波打ち際にしゃがんで、防波堤のはるかむこうの水平線をながめ、空をながめ
るとき、その空のたとえようもないうつくしさが、霊界ということばの記憶を私の
胸によびおこしました。

ア行のオ(起る)に始まって、ワ行のヲに終わる顕れの世界の裏にいつもある、
ヲからオまでの隠れた世界があの世なら、霊界はわたしたちと常につながっている。

この夕方のうつくしい空は世界の国々へとつづいている。
そこではまだ戦争をやっている国、つぎつぎに人が亡くなっている地域もある。

ひとつの空。ひとつの海。なのに、どうして人類はひとつではないの?

この海にのりだすことのできる舟。太古のむかしより、人は舟にのって海をわたり、
知らない土地にたどりついてきました。
探検から貿易へ。そしていつしか他国を武力でおどかし、支配するようにもなります。

でも、いちばんはじめは……そんなことは考えていなかった。

海に舟を浮かべ、空を仰いでみたい。
そんな夢をかなえるため、人は木をくりぬいて海に舟を浮かべたことでしょう。


さあ、舟に身を横たえ、天を仰ぎましょう。Swing,Swing,…ゆらりゆられて。

空の星月に見守られつつ、わたしたち地球の人間は今夜も安らかな眠りにつく。


ネムルという言霊は、根(子)に睦(ムツ)むこと。

それは魂があの空に帰ること……。ふたたびリフレッシュして地上の体にもどってくるために。


だんだんと寒さをましてくる十一月の夜に、舟の言霊は、そんなことをイメージさせてくれるのでした。


2009年11月17日〝コトダマの国から〟に初出の原稿に、2010年12月に朗読とライブ演奏と映像によるイベント『ことだまの国へ』の脚本のために加筆修正をしたのが本稿になります。このたび、リニューアルしてホームページ〝KOTODAMART コトダマート〟の「言霊夜話」シリーズの第11話にアップすると同時に、〝コトダマの国から〟のほうにもアップすることにいたしました。 

『Cold fusion 太陽がくれた知恵-常温核融合の言霊的解明』サヨナラ原発 第8回

常温核融合の本当の姿を光で照らす〝ひふみよ〟前篇

三月にこの連載を始めて以来、ずいぶんと月日がたちました。

その間にも、イタリアの発明家のロッシ氏が実用化に踏みきろうとしている、“E-Cat”という名称の常温核融合技術は、Hyperionという商品名までついて、製品として販売されることが決まり、その実現まであとわずかというところまで進んでいます。

最近、わかったことですが、以前、ここでも紹介しましたサイトの伝える最新情報によれば、この発電装置の製造販売を目的としてたちあげられたアメリカのデフカリオン社という会社が、ロッシ氏から契約を解除されたとのことです。なお、ロッシ氏が製品発売の計画を着々と進めていることに変わりはないようです。

サイトをご覧になるには、ここをクリック☛「素人が知りたい常温核融合」

同サイトの管理者の方の推測を参考にして考えてみるに、ロッシ氏の技術のコアな部分がすでにその会社に握られているというよりは、それを使わなくても自前で製品化することが可能と見て、提携することをやめて利益をより多く手にしようとする動きだったかもしれません。

いずれにしても、仮にこうした技術が、流出、漏えいし、正しくない心の持ち主である企業家や国際的な資本をもつグループの手にわたるなら、またしても日本の電力九社による寡占のように価格はつりあげられ、富める者と貧しき者とで、エネルギー利用の不平等が生じてくることになってしまいます。

そうならないためにも、一日も早く、すでに実用化の段階まで来ている常温核融合の実態と、その原理の正しい理解、そして、この技術を使いこなせるだけの、地球の従来の意識レベルを超えたレベルへと、人類の意識を上昇させる必要を感じます。



物質の種類は、陽子の数で決まります。そして、原子番号を決定する陽子同士が融合すれば当然、違う物質になります。つまり、核変換を起こすわけです。

前回、紹介したTSCモデルにおける常温核融合では、陽子と中性子が一個ずつからなる、重陽子(d)同士を融合させるための条件というのがありました。

第一に両者の間のクローン反発力を最小限にすることでした。
そのために重陽子同士を極限にまで(フェルミという極小の単位ですが)近づける必要がありました。

それには、重陽子だけでなくて、電子の働きが必要でした。

そして、その働きは、「特別な配置」がなされることを前提として行われました。
それは「TSCサイト」という、正四面体にもとづく「プラトン対称性」といわれる以下の配置です。

1)正四面体の八つの頂角に電子(以下、eとします)四個と重陽子(以下、dとします)四個が交互に並び、
2)(e-d)×4となるよう、正四面体の中心に対して点対称の位置にある対頂角同士のeとdの四組において、dとeとが引きつけあいます。
3)電子に誘導されるようにして、正四面体の真ん中へと、四つのdと四つのeが凝集し、4D核融合が完成します。

Dとは、重陽子(陽子+中性子)にたいして、その周りを電子が回っている、重陽子原子のことです。

質量が2の水素同位体である重水素原子が二個結びつけば、陽子二個からなる、原子番号が2のヘリウムという物質に核変換したことになります。

しかし、いきなりヘリウムができるのではなく、まずベリリウムができます。
Be(8)はベリリウム原子で、重陽子が四個に電子が四個です。
これは、つぎに二個のヘリウム4に分かれる中間段階の複合核です。

ここで質量と原子番号(陽子数)の関係を式に表しておきましょう。

N=A-Z(N;中性子,A;質量数,Z;陽子数)

ヘリウム4なら、Heの左上に4(A)、下に2(Z)と書きます。

ベリリウムなら、Beの左上に8(Z)、下に4(Z)と書きます。

ヘリウム4というのは、He(4)とも書き表し、中性子二個を含む、質量が4である、陽子二個のヘリウムという意味です。中性子が一個なら、質量は3なので、ヘリウム3になります。このように陽子の数は同じでも中性子の数が異なるものが同位体です。太陽で起きている核融合では、まず重陽子に陽子が一個くっついてヘリウム3をつくり、ヘリウム3同士が融合した後に、陽子二個が取れて、ヘリウム4になるので、ここで紹介している遷移金属を触媒として用いた固体核融合とは、核融合のプロセスが違います。

話を元に戻しますが、ヘリウムの原子番号は2ですから、陽子数4のベリリウムが二つに割れて陽子数2のヘリウムが二個できた結果、ヘリウム原子であるヘリウム4が二個となったいうことになります。

このヘリウムは、TSCサイトにおける4D核融合の結果として産出される「灰」(核反応の際に生成される物質)ということになり、無害です。また、電磁波を成分とするガンマ線は常温核融合の実験では観測されていません。

ここで面白いのは、どうしてヘリウム4にして初めて核融合なるものが起こるということです。

じつは、そももそ重陽子は、自然界(太陽)では陽子と陽子の融合によってできたものでした。陽子を核として、電子が周回軌道を回っている状態の水素原子が、高温高圧のプラズマで陽子、電子がバラバラとなり、+の電荷を持つ同士で互いに反発しあう陽子と陽子が、高温高圧条件のために飛び回るスピードがあがっているためにぶつかった瞬間に反発力を克服して陽子同士がくっつきます。

しかし、これは厳密な意味での核融合とは区別する必要があります。なぜならば、ある物質が違う物質となるための核変換をともなわないからです。水素の陽子と陽子はくっついてからまもなく片方の陽子が中性子に早がわりしてしまうため、原子番号は1のまま、核子数が中性子の一個分増えて、質量が2の水素同位体になります。それが重水素です。

だから、核融合の結果、核変換されて生まれた物質の中で、質量がいちばん小さい物質が、ヘリウム4であるというのは、陽子二個に加わる中性子二個の存在のせいだともいえると思います。

電荷をもたず、電気的に中性の粒子である中性子が、ジェームズ・チャドウィック(英)により発見され、陽子、電子のほかに新たに原子を構成するメンバーとして加えられたのが、1932年のことでした。

中性子の働きは、たいへん興味深いと思います。

すでに見たように、太陽で行われている核融合でも、重陽子から陽子一個が加わってまずヘリウム3ができて、それからリウム3同士が融合した後、陽子二個が飛び出して、ヘリウム4になります。陽子が飛び出さなければ、核融合してできる物質は陽子が四個のベリリウム8になったはずです。



ところで、数の神秘ということを知る方は多いと思いますが、それは数に数霊(かずたま)が宿るからです。
数霊を考えるとき、数の言霊を見る必要が出てきます。このときに不可欠であるのは、昔の数の数え方をもう一度、思い出すということです。


ヒ(一)、フ(二)、ミ(三)、ヨ(四)、イツ(五)……。

しかし、指折りひぃふぅみぃよいつ……と数えながら、「漢数字」を思い浮かべてみたところで、数霊の真義は正しく伝わりません。やはり、数霊といえども、その大本は言霊なのです。

「ひふみ(一二三)祝詞」というのは、このことをよく示していると思います。言霊四十七音を祝詞にしてあり、「ヒフミ神言」とも呼ばれます。

ひふみ よいむなや こともちろらね  しきる ゆゐつわぬ そをたはくめか うおえ にさりへて のますあせゑほれけ


私たちが学校で初めて算数に触れ、数学というものに出会ったときに、果たして数に深い意味があるということについて、少しでも思いを致したことがあったでしょうか。数にも霊が宿り、それぞれ独特のエネルギーを放っています。それは数が言霊を宿しているからです。では、ひとつひとつの数の本質を、言霊から見てゆくことにしましょう。

まず「ヒ」というのは、宇宙の始まりに出現する点で、原初の火でもあり、霊です。
ヒはハ行に属し、ハ行は「正火の霊」といって、これは目に見えない本質の火の霊です。
山口志道の「水穂伝一言法則(みずほのつたえひとことののり)重解誌」中の「ホ」の言霊の解説の最初で、

水に火(ホ)の音なし。火の初て起るときは、ホの音を起す。
万物皆、火にあらざれば起ることなし。よりて、草木の芽を生ずるは、陽の火の力なり。
今、五十言の音を起す始めゆへに、正火の霊の火の音より起るなり



といわれていますが、稲の種子である籾が発芽するには、「ホ」の言霊の力が働かなくてはなりません。
全部で九つあるホの法則のうち、三番目に、「火浮也」とあり、東の空を仄染めて日が昇ることを、「火浮く(ほのめく)」というとしています。

一という始まりの数の言霊が、このハ行のヒであるのは、もっともなことに思われますが、「ヒ」の法則に穴(樋)を表す「空也」というのがあり、そこからいっさいのものが生じ、出入りする、天御中主神の○の中心の一点の凝りでもあります。

フというのは、「吹く」で、「吹く」ことにより、ひとつのものがふたつに別れます。これには、ホヘフヒハと進行してゆくプロセスがあって、いきなり「吹く」のではなくて、まずは「ホ」で展開の兆しがあり、「ヘ」でしだいに膨らんで(年輪や歴史を「経る」といった言霊です)、ついに膨張が極まって「吹く」のが「フ」です。

富士山の「フ」でもあり、噴火をイメージしてもよいでしょう。

これによって、火と水とに別れる。そのうちの水が、「ミ」の言霊になります。

つまり、一の数霊の本質は万物の根源を示す「ヒ」の言霊により暗示され、二の数霊の本質はしだいに命が生長し膨れ上がったものが、吹いて、一から二へと別れることを示す「フ」の言霊により暗示されます。

さて、常温核融合現象の深秘を解くのに、まずは陽子に対応する言霊・数霊を、「ヒ」とすることができると思います。これには異論をさしはさむ余地はないものと思われます。

それからつぎに、「フ」ですが、これは+と-の相反する電荷を持つ粒子が容易に思いつくので、重陽子ができる際に、陽子と陽子がくっつくことに対応するとは考えにくく、かといって、ふたつの陽子のうちひとつが、ニュー
トリノと反電子を放出して中性子に変わり、安定する際の陽子と中性子にしても、中性子が電気的に中性であることからも無理があります。

となると、もう少し先に進んだ段階で、TSCサイトのプラトン立体の対称的な配置において、互いに引きつけあい、正四面体の中心へと凝集する重陽子(d)と電子に対応すると考えるのが、比較的穏当ではないのかなと思います。

ところが、それだと膨張の結果として、吹いて、ふたつに別れたというイメージとは、あまり関係なさそうです。しかし、よく考えてみると、もともとの原子は、核子(陽子+中性子)を閉じ込めている原子核の部分と、半径の比でそれの一万倍もの大きさになる周回軌道を回っている電子とからなるわけで、それが水素化遷移金属(パラジウムやニッケル)の結晶格子構造の面心立方体という全然異なる環境におかれ、さらに重陽子と電子が、それぞれまったく新しい配置をとらされることにより、立体の中心へと凝集するという振る舞いを起すのですから、やはりもともとは陽子も電子も、電気的にも+と-で釣り合い、それぞれ一定の位置関係を保ってお行儀よくしていたものが、その原子の構造がいったん壊れて、陽子は陽子、電子は電子と独立して動ける状態となり、それから核融合へと向かうことになるので、ひとつのものからふたつのものへと、エネルギーが高まって「吹く」というのは、あながちはずれではない気がします。

そして、いよいよ「ミ」のステージです。

「ミ」という言霊は、どういう法則をもつかというと、まず「火中の水霊」とされます。そして、八つの法則がありますが、その中のひとつに、「月の霊なり」(三番目の法則)というのがあります。

そうすると、「ヒ」の言霊の法則に日、太陽があるため、すぐに陽子がイメージされ、「ミ」の言霊の法則に月があれば、日と月という対になってきますが、同時に、勘の鋭い読者の方々ならば、陽子にたいし、電子をイメージされることでしょう。

たしかに、月は地球の周りを衛星として回っています。これは電子が陽子の周りを回っているのといっしょです。

また、読者の中には、「日月神示」を連想された方がおられることでしょう。

日は火に、月は水に対応します。


けれども、火と水というのは、ふたつの相反するエレメントと考えられてきました。


これは、いわば「二元対立」にもとづく思考法です。


そして、これまでの地球では、それが常識でした。太陽はあくまでも太陽として表に出て輝き、月はあくまでも月として夜の世界をクールな光で照らす。太陽と月は出会うことはありませんでした。火は火、水は水。

でも、江戸時代の山口志道は、そうは考えませんでした。

いや、これは思考法というよりも、自然そのもののの、生命そのものの法則です。
前出の「水穂伝一言法則(みずほのつたえひとことののり)重解誌」の「ミ」の法則の解説の第一に来るのが、「潤水也」です。


火中の水なれば、水、火を潤すことにて、地中に水溢れ、其土自ら潤ふ。




また、四番目の法則には、「貴也」があります。

是は、前にア行のウの音の所にて解如く、父の火、母の水と連り、結び、凝て、秀(ひいで)るなり。
水にあらざれば、つづきくみ、秀ること不能(あたわず)。故に、草木の芽を含み、生じるときに、
水氣のこりつつぐ故なり。其水氣去るときは、枝葉枯れて散乱するなり。此如く、水には連り、
つづきて、秀るの用(はたらき)ある故に、今もミの音に亦貴きなりとある。



そして、御車(みくるま)とか御階(みきざはし)など、貴人に関する言葉を例に挙げています。


大事なのは、「父の火、母の水と連り、結び、凝て、秀るなり」という点です。


水を表す「ミ」の本当の働きがなければ、火と水の二元対立を超えた火と水との協力が成立せず、発展も融合も結晶化もなく、レベルアップしたステージへの進化を遂げることもないわけです。

だから、太陽にたいする月の役割は、ただ、陽にたいする陰という、表裏の関係として、太陽のほうが優位にあり、月はこれに準ずる働きということではなく、むしろ太陽それ自身と、月それ自身を超えたレベルへと飛躍するためには、なくてはならない重要なお役目をになっているといえます。


 常温核融合現象にしても、原子構造そのものを変えるだけでなく、核そのものが異なるものへと変換してしまうわけですが、そのために電子が果たす役割はあまりに大きく、陽電子になって外に飛び出したり、ガンマ線となって放たれたり、また、対向する電子対がクーパー対(スピンが逆向きかつ対の全運動量がゼロの2電子の状態)化やボソン化といわれる状態をつくることで、dd間のクローン反発力を弱める働きをしたりします。


ですから、太陽と月、火と水という、従来の二元論からすれば、それらの対極がひとつに融合するのかと単純な発想を抱きがちですけれど、話はそう単純でもないことに気づきます。

少なくても、陽子と電子がひとつに結ばれるということではなく、陽子と陽子という、本来ならば、互いに反発しあうものが、ひとつに融合してしまい、しかも、それがまた元に戻るというのではなく、まったく異なる物質へと核変換してしまう現象が起きるという話の中で、電子の働きがきわめて大切で、しかも精妙な働きをするということに注目する必要があると思います。

ちなみに水素原子全体の大きさを東京ドームにたとえると、その原子核(陽子と中性子一個ずつからなる)は、球場の真ん中に一円玉を置いたくらいの比率であり、電子は原子核よりもはるかに小さく、無視できるほどの大きさということです。


そこで、この数霊をなす言霊のヒフミの三段階の話が、どれだけこれからの新たな霊文明の黎明を決定づけるだろう、常温核融合現象を説明する画期的なモデルである「凝集科学」という分野の正しさと新しさを裏づけるかということは、この三つの言霊のつぎに来る「ヨ」に俟たなくてはなりません。次回は、常温核融合のもつ天命(ミッション)とこれからの文明における正当な位置づけを、なぜ「ヨ」の言霊がなしえるのかということをテーマに展開す
る予定です。


(つづく) 

文責:粂 潤一

◆読者の方々へのお知らせ◆

いつも『コトダマの国から』を読んでくださり、ありがとうございます。

常温核融合の連載第7回(7.13UP)の記事に入る予定の画像が本日、挿入できました。

前回の更新から、長らくお待たせしてしまったことをお詫びいたします。

『Cold fusion 太陽がくれた知恵-常温核融合の言霊的解明』サヨナラ原発 第7回

クローン・バリアを超えて


常核融合のポイントは、いかにしてdd間(*註1参照)-重陽子つまり中性子一個と、電子の外れた水素原子核一個からなるd同士の間-のクローン力を弱めるかにあります。

通常は電気的に+の陽子の間には互いに反発しあう電磁気力(クローン力)が働いています。

この障壁をクローン・バリアといいます。

核融合を阻んでいる要因です。

融合を阻むクローン力を克服することなくして、核融合はありません。

クローン・バリアを打ち破ることを、透過確率を増大させるといいます。常温核融合よりも前に行われていた熱核融合でも、核融合反応の起こる率を増大させることをめざしていたことに変わりはありません。その場合、高温プラズマ状態(高温高圧条件をつくりだすことにより、それぞれの原子から電子をひきはがし、陽子つまり核を単独化させてある)における重陽子間(dd間)のクローン・バリア透過確率を高めるという方法によっていました。

ところで、このバリアを突破するときには、何も力づくでクローン力に打ち勝たねばならないというわけではありません。

 クローン力は重陽子(d)同士の距離が近づけば近づくほど増大します。これはdd間の距離の二乗に反比例するのですが、面白いことには、ある一定のレベルまで距離を縮めると、それまで作用していたクローン反発力は急速に低下し、同時に引力が急増します。

 この引力こそは自然界の四つの力のひとつで最も大きな「核力」(「強い相互作用」といわれ、原子核の中の中性子や陽子などを糊付けのようにくっつけて核内に閉じ込める働きどをする)です。

 このクローン力克服の瞬間に起きる現象を、「量子トンネル効果」といって、図�を見るとそれがイメージしやすいと思います。

 ちょうど富士山の頂上まで登っていって(dd間の距離が縮小)、頂上に達した瞬間、噴火口の中に入り込み、そのままズドーンと一気に下って地底までも到達してしまう(引力の強い力に引っ張られてdd核融合反応が成就!!)というようなものです。

tsc11
図�「常温核融合2008-凝集系核融合のメカニズム」(高橋亮人著 工学社刊)p.58より

 では、この最終回の代打逆転満塁ホームランのような快挙を成し遂げるには、どんな条件が整えられる必要があるのでしょうか。一度、起きたことがまた起きる。これを再現性といい、科学の実験ではこの再現性を高めることをめざすわけですが、そのためには、反発力から引力への奇跡の大転換が起きる確率を高める必要があります。そして、その確率を一定に保つには、「定性的」「定量的」といった説明が可能な程度まで、数式化できるような法則性を取り出してゆく課題をクリアしなくてはなりません。

 さて、それでは、どんなときにdd間のクローン反発力が遮蔽され、強い核力相互作用による引力が働くのでしょうか。それをみごとに究明し、定量化に成功したのが、高橋亮人先生のTSCモデルというものです。訳すと、「正四面体凝縮」Tetrahedral Symmetric Condensationとなります。

 まず、核融合が起こる環境が大事です。2008年の荒田吉明先生の実験もそうですが、高橋亮人先生のTSCでも、固体内という環境で核融合反応を起こします。 

 常温核融合では、この固体にパラジウムやニッケルなどの金属を用います。遷移金属と呼ばれるこれらの金属に共通の性質は、水素を多量に取り込み、安定化させることにあります(以後、水素を「吸蔵」すると呼びます)。

 水素を吸蔵した状態の遷移金属を「水素化遷移金属」といいます。水素化パラジウム(PdH)中の水素密度は、およそ7×10の22乗(原子/立方センチ)です。1気圧の気体の密度がおよそ5×10の19乗(分子/立方センチ)なので、水素化パラジウムの中の水素密度は1000気圧のボンベの中の気体に相当することになります。

 もうひとつ、重要なことは、金属のつくる結晶格子構造です。遷移金属が固体化するとき、原子が外殻電子1,2個を失い、イオン化し、規則的な配列の結晶格子を生み出します。常温核融合現象がいちばん多く観測されているのは、面心立方型格子と呼ばれる配列です。

 それでは、この構造をもつ個体を環境とすることがなぜ常温核融合にとって重要なのでしょうか。吸蔵された水素同位体の原子である重水素(D)や水素(H)は、多くの場合、電子を失ってイオン化し、格子間の隙間に入り込んで安定します。

tsc22
「常温核融合2008-凝集系核融合のメカニズム」(高橋亮人著 工学社刊)p.83より

 ここから、常温核融合の起きるために決定的な配置が出来上がります。 

 それは重陽子4個と電子4個が、立方体の頂点を交互に占める配置です。(図�)

 この配置は寿命が短く、いつまでもとどまっているわけではありません。図�を見ると、重陽子と電子雲中心が描く図形が三次元空間で点対称の位置関係で直交しているのがわかります。

パラジウムの結晶格子の中に入れ籠のように小さな正四面体ができていて、それぞれの角に交互に配置された重陽子と電子とは、対頂角同士で点対称に互いに向き合っています。

固体内で核融合が起こるのに、-の電荷をもった電子の働きが不可欠ですが、この電子による働きが何であるかはわかっていないようです。ただ、重陽子と電子が対向するこの配置では、重陽子が中心に向かって限りなく凝集し、その径が約10fm(フェルミ)に凝縮すると、強い相互作用が働いて、まず複合核である質量8のベリリウム(8Be)が形成され、それが「ヘリウム4」2個に分裂しますが、これが4D核融合です。ただし、これらの起こる前提として、重陽子と電子が交互に「プラトン対称配置」になっていること、そして系全体のクローン反発力エネルギーが最小化されることが必須です。

さらに、対向する電子対は、スピンが逆向きで、対の全量運動がゼロになる「クーパー対」をつくります。(ボソン化とも呼ばれる)

 最初に触れたとおりクローン・バリア透過確率をいかに高めるかというのが常温核融合のポイントで、定性化、定量化の必要から、ニュートン力学の式に力の場のふらつきを加え、確率微分方程式の形にしたランジュバン方程式というものを用いるなど、高度に専門的な領域に入ってゆくるとなると、私も含め素人ではとても理解が困難になってまいります。

 さて、ここまで説明するだけでも、なかなか大変なことでしたが、常温核融合のだいたいのしくみはお伝えできたと思います。問題はここからなのです。

 とにかくこの常温核融合反応の起きるには、特定の環境や条件を整え、用意することが必要であるといっても、試料となる金属が結晶格子構造をなすことや、重陽子や電子の決定的振る舞いが、プラトン対称性という秩序を介してしか起きないこと自体に私は神秘性を感じます。

 偶然とは思えない、規則的な配置をとることは確率的な問題です。

 フォノン励起といわれるものやクーパー対をなす電子対の働きにより、dが中心に向かって凝集し、クローン反発力を克服して核融合を起こす確率を式に表せたとしても、その確率自体を限りなく高めてゆくには、何かこれまでの科学では把握しきれないほどの、精妙で複雑な要素が関与しているのではないかという気がしています。それを意識といってしまうと、またベールに包まれ、煙に巻くような言い方になってしまうのかもしれません。

 しかし、意識と関わっていることは間違いないのではないかというのが、私の直観で思うことです。

 なぜなら、もしこの現象が人類の未来にとって真に有益であり、まったく無害なものであるとすれば、これは必ず宇宙の調和の法則にかなったものであり、それはまた私たち人間の意識の精妙化や調和と深いつながりのあるものであるはずだからです。 

『Cold fusion 太陽がくれた知恵-常温核融合の言霊的解明』サヨナラ原発 第6回

美しき秩序のもと奇蹟を為さしめ給え 

どうすれば、核融合の現象が起こるか。原子の中心をなしている原子核である陽子からその周回軌道を回っている電子がもぎとられるようにして、両者がバラバラに離れた状態がプラズマ状態です。核融合の起きている太陽の中心部では、1500万℃でこの状態になっていますが、地上でこれを起こすには1億℃くらいの高温が必要になります。太陽はそれだけ超高圧の条件ができているということで、陽子と陽子のぶつかるエネルギーも大きく、核融合が起きる可能性が増すということになります。考えてみれば、乱暴な話です。どうして原子核(陽子)と原子核(陽子)が融合して、まったく新たな物質が誕生するなどいうことが起きるのか、本当のことはわからず、いまだ神秘の領域であるはずです。とりあえずは太陽などの恒星のコアの高温高圧条件で水素がヘリウムに核変換し、物凄い光と熱のエネルギーを出す核融合が起きる現象に注目し、人間もこれに近づけないものかとやってみようとしたということだと思います。高温高圧条件で核融合が起きるかもしれないという予想のもとに制御熱核融合の実験が1950年代から行われてきた結果、その限界が見えてくることになります。星がやっている核融合を 地上の人類が真似る? そんなの無理でしょう。ということだと思います。

 ところが、一方でこれとはまったく別に、核融合は可能であると信じて実験を重ねてきた科学者たちがいました。この努力がしだいに結実し、人類の前に「常温核融合」という新しい言葉をもたらすことになったのです。これはすごいことです。光速よりも遅い人間の肉体に自己同化した意識で、アインシュタインの相対性原理により発見された核分裂連鎖反応に基づく進んだ原発技術を統御しきれないのは、当然だという考え方があります。常温核融合技術は、ニュートン力学以来の、自然界の四つの力である、強い相互作用の力、弱い相互作用の力、電磁気相互作用の力、重力では説明しきれないものがあるのではないでしょうか。というより、さらに新しい力が発見されたなら、常温核融合現象について、もっと明らかになることがあると思います。一、二ヵ月ほど前、新聞でこれまでの標準モデルを超えた第五の力がアメリカで発見されたのではないかと思われる記事が出ました。コピーをとっておいたのですが、ちょっと紛れてしまい、ここに紹介できないのが残念ですが。また、見つかりしだい紹介させていただきます。

 さて、常温でも核融合が起きる。このことを証明しようとして、アメリカのユタ大学のフライシュマン、ポンズの両教授のグループは、1989年に世界で初めて常温核融合の実験に成功します。フライシュマンらは、実験に先だってある予測を立てました。それはパラジウムの中に吸収されて安定した(吸蔵された)2個の重陽子(※註1)のあいだで核融合が起きるというものです。その際、前提となるのが、以下の仮定です。

「重水素Dを多量に含んだ固体中では、重水素の原子核である重陽子d同士2個が融合して、新たな原子核であるXが生ずる反応「d+d=X」が起こる確率が自由空間よりも桁違いに大きくなる



 この予想のもとに、固体として試料(実験サンプル)に用いられたのが、遷移金属といわれる金属でした。これには、Pd(パラジウム)、Ti(チタン)、Ni(ニッケル)などがあります。これら遷移金属には、ある性質があります。それは、水素同位体を吸収することで、より安定になる性質です。
 そこで、この性質を利用して、まず水素同位体を遷移金属と「接触」させます。すると、早晩、「吸蔵」が起こります。この「接触」のやり方には、以下の三つの方法があります。

(1)固体(遷移金属)の表面に気体状の水素同位体を接触させる方法(気体接触法)
(2)放電によって、水素同位体ガスを電離させてイオン状の水素(陽子)や重水素(重陽子)を陰極(遷移金属)に接触させる方法(放電系)
(3)重水(D20)か軽水(H2O)を電気分解して水素同位体(DやH)をイオン化させ、重水素や軽水素を試料金属に接触させる方法(電気分解系)

 試料金属の役割は核融合を起こす触媒だと考えてさしつかえありません。

 これらの実験系には、共通性があります。それは、いずれも接触の結果、水素同位体を金属に吸収して安定に閉じ込め、特別な構造をもった合金(水素化金属)をつくることになります。
 このうち、世界で初めて常温核融合の実験に成功したフライシュマンらが用いたのは、三番目の電気分解を用いる方法です。そのときは、重水酸化リチウム(LiOD)を主とする電解質を重水に加えた水溶液を使って、Pd(陰極)とPt(陽極)との間で重水を電気分解することにより、常温核融合を起こすことに成功しました。2008年に初の公開実験成功を果たした荒田吉明阪大名誉教授の最新の実験では、試料にPdを使うだけでなく、ナノ粒子とも呼ばれるPdナノパウダーと重水素ガスの組合せで、ヘリウム4を観測し、入力ゼロで数日間、発熱の発生が確認されています。この方法はイタリア、ロシア、フランス、日本などで追試されて再現され、再現率もよくなってきています。
 これまでの問題は、「再現性」の悪さでした。同じ条件のもとに実験を行ってみて、そのつど異なる結果が出てしまうとなると、常温核融合という現象が起きている事実は証明できても、なぜ常温核融合が起きるのかの説明がつきません。それでは、理論的に確立された段階とはいえなくなってしまいます。
 
 しかし、だからといって、実用化が無理ということではありません。現に、すでにこの連載でも紹介したとおり、イタリアのロッシ氏はどんどんこの実用化を進めています。ブログが更新できていない間にも、世界各国で稼働したり、アメリカの会社が特許をもっているロッシ氏と契約を結び、このビジネスに参入してきたりと、急速に現実化し始めているのです。これに関しては、次回以降にまた詳しく報告します。
 こうした動向を伝えるニュースは、福島第一原発の事故で揺れている日本にとっては、とくに明るい材料であり、大いに関心がもたれてしかるべき事柄なのですが、もちろんまったく報道がなされていません。一方、理論の確立ということもあきらめたわけではなく、研究者による地道な取り組みが進められつつあります。

 そんな中で、私がとくに注目しているのは、高橋亮人阪大名誉教授(2004年退官)の正四面体凝縮モデル(EQPET/TSC)です。 同名誉教授の独創は、D+D→4H+γ+余剰熱(23.8Mev)など、重陽子同士の核融合で最大の障壁になるのが重陽子間のクローン斥力(反発力)です。この反発力はもともと宇宙に四つあるといわれている力のひとつで、強い相互作用の力である互いを結びつける力にたいして、電磁力の一種として、互いを遠ざけあい、はじき返す力です。これは距離の二乗に反比例します。つまり、近づけば近づくほど、反発力は強まるのです。このネックを克服しないと、放射能のないヘリウム4を灰とする凝集系内の核融合のメカニズムは理論モデル化できません。

 高橋亮人先生の独創性は、試料金属の結晶格子構造の物性に着目したところにあります。その結晶格子がもたらす「秩序」が、正四面体、正六面体、正八面体、正十二面体、正二十面体の五つの「プラトン正面体(プラトン立体い)」と呼ばれるものです。
 パラジウムとかニッケルなどの遷移金属の内部に捕捉され留まるようになった電子と陽子は、ある秩序に基づく興味深い振る舞いをします。これがユニークな「プラトン対称」というアイデアですが、単なる思いつきとも思えません。相当に高次元から降りてきたインスピレーションをすかさずキャッチして従ったのではないかと推察されて、私にはとても興味深いのです。核融合反応に不可欠な金属の結晶格子構造にたいし、陽子や電子がプラトン的正多面体の対称配置になる。それにより、クローンエネルギーが最小になり、クローン反発力をやすやすと乗り越えるあるポイントに達する。その瞬間、ほとんど時間を超えてt=0で美しい配置が出現している。そして、Dクラスターの形成に到る。つまり、常温(固体)核融合が起きる。この分野の研究は、すでに二十年の間に日進月歩で深まってきています。このプラトン対称構造に着目したモデルも、「水素化遷移金属の中では(d+d)融合反応が極端に起こりやすくなる」という仮定(フライシュマンの仮定)をはるかに凌ぐ発見に基づいています。

 ただ、ぶつかりあって融合するという偶然性の支配から、秩序や調和に基づき、必然的に核融合が起きるという点に、私は水と火が互いに與(く)むことをぬきにして森羅万象は存在し得ない、しかも4という数のもつ特別な意味を示唆している言霊の法則に通じるものを直覚しました。電気的に中性な中性子と+の電荷をもつ陽子から成る重陽子どうしは、いくらがんばってもクローン反発力に阻まれて核融合できません。それが、正四面体のそれぞれの角に重陽子と-の電荷をもつ電子が互いに向き合う位置関係をとって配置されるや、立体の中心へと重陽子が引きつけられるようにして凝集して核融合が起きます。このことが示すのは、いわばこれまでは自力的に行おうとしてもダメだったことを、隠れていた宇宙的な秩序のもつ調和力にのっかってしまいさえすれば、いとも簡単に奇蹟を行わされるということです。

 次回は、もっと詳しくTSCについて紹介解説しつつ、いよいよ言霊解を展開します。


※註1  水素の陽子一個と中性子一個からなる質量(核子数)が2の原子核に電子が加わった重水素原子(D)から、電子をはがしたものが、重水素(d)である。d+d→ddは裸の重水素間の核融合を表わす。これにたいし、重水素原子間の核融合反応はD(d+e)+D(d+e)→DDと表せる。ここで問題にするTSC理論は、Dが4個結びつく、4Dクラスター核融合モデル(He-4)です。


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